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株式会社 和える君



記事担当 磯貝剛

講演会の冒頭 その女性は自分の立ち上げた会社のことを
「和える君」。
と呼び、その言葉「法人」と言う通り、会社を一人の人格
として捉えていると言いました。

そこには芝居じみた感じが少しもなく、その素直さが
会場の人々を引き付けているのを体感しました。

株式会社 和える 代表 矢島里佳さん。

大学在学中に起業し、テレビでもたまにお見かけしていました。
彼女が扱っているものが伝統工芸品であることもあって
少し気にかけていたところに「講演会あるけど聴きにこない?」
とのお誘い。

ちょうど良く都合がつき、興味半分、講演を聴きにいきました。

元々、日本には素晴らしい伝統があること
しかしその伝統に知る機会すらなく触れない人々が増えていること
ご自分もその一人だったと言います。

そして矢島さんなりの日本の伝統の提案のカタチとして、
「和える」という会社が産まれたと言います。

私も伝統工芸の一端に存在させて頂いているので、
日本の伝統というものの素晴らしさは
とても感じているところなのですが、
概してその伝統に携わってる当事者の伝え方が
ピンとこない場合が多いなと感じています。
(自分も含めてですが、)

矢島さんの方法の一つとしては
子供向けの伝統工芸品を開発し販売する事。

幼少期から自然な形で日本のモノを身近に感じさせ
さらにそれを目にした人々が価値を再発見できる。

矢島さんは若くして日本の伝統素晴らしさに気が付き、
固定観念なくその良さを伝える方法を探れたのだと思います。

一見、キレイ事のようで、まゆつば物のように思ってしまいますが
事業としても成り立っているようなので文句のつけようがありません。

年下ながら、切れ者はすごいなあと感心させていただきました。
少々焦ってしまいます。

しかし日本の伝統の伝え方は人それぞれ、
私はやはり作り手目線での伝え方をしなくては!

講演を聴いて、ますますやる気が出ました。


師走に入りましたね


記事担当 磯貝剛

誰もが言うように、年々 時が経つのが早い!
深呼吸するともう冬の空気です。

毎年恒例の歌舞伎座での営業も1日から始まり、
ベッ甲イソガイメンバーはてんやわんやで頑張る 1年最後の月となりました。



ちなみに歌舞伎座での営業は29日までとなります。



浅草では通りのイルミネーションが始まりました。
夕方に点灯すると、やはりキレイです。

町行く人々の顔にも笑顔がプラスされます。

そうは言ってもこれから 骨身に染みる寒さがやってきます。





寒い冬を覚悟しつつ、
名残惜しむように秋の風景を写真に納めてしまいます。

師走 頑張るぞ!!
皆さんも体調にはお気をつけ下さい。

メガネホルダー ペンダント



記事担当 磯貝剛

機能的というか、そういう使い方もできるというような
捉え方をしていただけるとありがたい 新商品を近々店頭に並べます。

出だしは7種類を作ってみました。
親しみがわくようなポップなデザインの小さなペンダントです。

テッパンデザインのネコ、イヌにはじまり、
フクロウ、カメ、メガネ、マル、シカク。

程よいサイズに仕上がってますので普段使いしやすく、
さらに「機能的」?に、
「メガネをかけられる」デザインにしてみました。

お客様と接しながらモノ作りしていると結構言われることなので
常日頃から気にしていましたが、この度思いきって
「メガネホルダー ペンダント」なるものを提案してみます。

私も好きなモチーフばかりですのでリピートして作るような
愛される定番になってくれたら嬉しいなぁ。
と期待しているのです。


秋の風物詩

記事担当 磯貝剛



空気がたまに冬を感じさせるような冷たさを帯びて来たこの時期、
まだ残る温かな感触を惜しむように秋ならではのイベントが行われています。

ベッ甲イソガイの亀戸店近くの亀戸天神社では
この時期恒例の「菊まつり」が。

時期を同じくして七五三の家族の方々が大挙してくるので
自ずと華やかであり、ほのぼのとした光景が繰り広げられます。

菊まつりは浅草寺でも行われてますが、
浅草ではどちらかというとこちら!



「酉の市」でしょうか?

擦り込まれた感覚と一致して結構寒かった昨日のニノ酉。

冷たい雨はちょっと余計でしたが冬に向かっていることを濃く感じられました。

そしてこちらは個人的な感覚ですが、
こんな秋の日々には来年の仕込みが慣例となっていて
今秋もアイディアをカタチにする追い込みなどに追われています。

来年はここ数年とはちと、ひと味違った展開をしてみる予定。
準備にとてもワクワクしております。



健康診断


(健康診断後の一杯)
記事担当 磯貝剛

先日ベッ甲イソガイの各店舗の定休日を利用して健康診断を行いました。

問診で先生が「あれ、さっきも磯貝さんでした。
あぁ、兄弟なんですね。」といううちではよくあるやりとりをしつつ、
とりあえず健康診断は無事終了しました。

普段は各自持ち場が違うのでせいぜい朝礼で顔を合わせる程度なので
仕事以外の話をする時間もあまりないのですが、
診断の合間などにリラックスして話してるうちに

普段言うタイミングがなくて黙っていた悩み事や
それぞれの家庭の事などポロポロと話し始めました。

忙しさのあまり三兄弟は仕事の話ししかしていなかったか。。と、少し反省。



思えば先日までの伝統的工芸品月間国民会議 全国大会での後継者のブースで
三兄弟として展示させて頂いたことも沢山の方に見て頂けたようで、
何人かの知り合いにちょっとした感想を頂きました。

あらためて同じ仕事を兄弟でやっていることを強く感じました。

同じ仕事を兄弟で行っていくことは良いことばかりでなく、
大変なことも多いものですが、もうすでに一緒に仕事をして
10年以上たってますし今さら別々に仕事をするのもしっくりこない状態ですので
共にやって行けたらなぁというのが本音です。

より「良いなあ」と思えるようなべっ甲を兄弟で提案していけたら!

そしてそのためにも、先ずはカラダの調子を整えること、それぞれに心の調子も整えること。
と、あらためて思えた健康診断でした。


伝統的工芸品月間国民会議全国大会


記事担当 磯貝剛


伝統的工芸品月間国民会議全国大会の式典に参加してきました。

東京開催ということで小池都知事も出席で大変盛大な式典でした。

イベント自体は国際フォーラムを中心に行われますので
ご都合よろしい方は是非お立ち寄りください。
伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会


ついでにベッ甲イソガイからは伝統的工芸品産業大賞の受賞させて頂きました。
お世話になったすべての方に感謝、ありがとうございます。






また、伊吹文明議員の話に感銘を受けたので、
覚えているうちに追記しておきます。

「文化」とは国民の積み重ねた歴史でもある。

日本は敗戦国なのでアメリカの「豊富にモノを所有する」という文化を
一時期受け入れ、それが素晴らしいこととしていたが、

素地としては「丁寧な生き方」こそが日本国民の文化である。

今回の伝統工芸が全国から集まるイベントは、日本が日本である
というためにはとても意義があるものである。

。。。といった主旨のお話しをしていただきました。


私も常々、伝統工芸は日本という国の魅力の一部であるべきだと
考えて仕事させて頂いてますのでさすが元文部科学大臣だと話に聞き惚れました。

その他にも次期開催地 福岡県知事の挨拶や、
伝統工芸の重鎮たちの熱すぎるパネルディスカッションも聞いていて刺激をうけました。

再三になりますが、
伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会

国際フォーラム
丸ビル
KITTE
TOKIA

にて盛大に行われますので是非お越しください。

技術の進化


先日「セグウェイ」に乗る機会がありました。

たった2輪の車輪で機械自らが平衡バランスを保ち、乗る人の
体重バランスをセンサが感知して前後に進む“あの”乗物です。

10年ほど前に開発された当時、マスコミなどで大々的に
取り上げられたものです。
小泉首相がワイシャツ姿で楽しそうに乗る姿を覚えている方も
多いのではないでしょうか?

正直乗ってみるまでは
バランスを取るのに体中の筋肉を使ってかなりの疲労を
伴うのでは?と想像していました。

しかし15分ほどの講習が終わり、実際に乗り始めると
とても楽しい!
そして一日中歩くことと比較してみると一目瞭然。
疲労感はほとんどありません。

すごい乗り物だなあと感心しました。

アナログ人間の悪い癖で、こんな体験をすると、
ものすごい衝撃を受けてしまい、色々なことを考えてしまいます。

思えばここ最近の技術の発展はものすごいモノがあって、
音声の認識技術や自動運転技術、それらが国の審査を通過して
汎用的に使えるようになっています。

さらにラジオを聴いていたら、
知識を蓄えた人工知能は人間が何十年勉強したものをはるかに凌ぐそうで、
将来的には裁判の場でのジャッジや、人々が心地よい作曲などにも使える
と試算されているようで只々感心してしまいます。

「えー、じゃあべっ甲細工もそんな技術の複合で自動的に作れてしまうのか?」

我々人間の真価を発揮する場面は残されるのだろうか?
そして我々作り手は????

ただ「セグウェイ」に乗っただけなのに、、、、、、、、駆け抜ける妄想。

そんなうっとうしい事を考えていても
所詮いち作り手は
「いいな」と思うモノを粛々と作る努力しかできないのに。。。




第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会



第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会

というイベントが11月3(金)〜6(月)に
東京国際フォーラムをメインの会場として行われます。

毎年行われているイベントなのですが
その年ごとに持ち回りで当番となった日本各地の自治体と
伝統工芸者が主体となって日本各地の伝統工芸を集結させます。

べっ甲業界からは経費のかかることですから
例年、数名に絞って参加していました。

私は参加したことがなかったので
「対岸の火」のようなものでイベント自体を
あまり認識したことがありませんでした。

それが今年は東京での開催ですので
夏ごろから具体的な説明会が開催されました
しかも私はべっ甲業界の担当として関わることになりました。

どうやらこのイベント。
その開催地が全国の伝統工芸者を「おもてなし」しますので
自治体としてもメンツがあるようです。

東京都としてもだいぶ力を入れていて、
メイン会場「CRAFT MARKET」東京国際フォーラムを筆頭に
「CRAFT WALK」として東京ビルTOKIA、
「CRAFT LAB」はJPタワー・KITTE、
「CRAFT MUSEUM」は丸ビルで開催します。

第一回の説明会のときは「準備間に合うのから?」
と心配していましたが。
博報堂がディレクションを行ってますので
どうにかカタチになりそうです。

私も微力ながらべっ甲業界の担当として説明会に参加したり
業界の方々にイベントに際しての連絡事項を伝達したりと
苦手なお仕事に勤しんでいます。

何にしても「東京」が担当の伝統工芸のお祭りのようなものです。
「江戸鼈甲」が東京の魅力の一つと感じていただけるように
イベントを楽しみたいと思います。

第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会のHP
http://dento-tokyo.jp/

天然の色

記事担当 磯貝剛

今回のブログは、私が出張などで久々に工房で作業に戻った時に
師匠が嬉しそうに「出来はどうだ?」と自信満々で見せてきたかんざしについて書いてみます。

たまにはべっ甲のプロらしく、素材のお話しです。



べっ甲細工はタイマイという海ガメの甲羅から作られます。
主に「背甲」「腹甲」「爪」といった部位からなります。

「背甲」などにみられる独特のまだら模様に
ひとつひとつ個性があるのは皆さんご存知かと思いますが、
それと同じく「腹甲」にもやはり個性があるのです。

一般に「腹甲」は「あめ色」と呼ばれべっ甲の
高級な色合いと認識されています。

その昔、私のおじいさんが現役の作り手だった頃
「あめ色」の製品にも、色白なもの、濃い色のオレンジ甲など色合いを競って作っていたようです。

現在は素材がそれほど豊富にあるわけではないので
その色合いの違いを細かく要望されると少々作りにくいのが現状。

だからこのブログでべっ甲の色合いの違いを勉強しても
そんなに無理な色合いの注文はしないで下さいね。(笑)

実際現在のべっ甲業界では染めたものも作られたりしています。
それはそれで新鮮さがあって私も良いと思います。

そんななか、今回うちの師匠が作ったのは染めではなく、
天然の色合いにこだわった製品であるところがミソなのです。

濃い色の「あめ色」だけで重ねたものと、
薄い色の「あめ色」だけで重ねたものと、
こんなにも色の違いが出るものと私も再確認させてもらいました。



やっぱり天然の色はキレイです。

大江戸高校 べっ甲講師 退任



記事担当 磯貝剛

15年と少し前、
これから出来上がる都立高校で伝統工芸の授業を
行いたいと師匠の元へ相談に来た方々がいました。

工房で話し込む様子をはた目に見ていましたが
「他に無いもの」「しっかりした伝統に触れさせたい」
といった熱意がとても強かったことを覚えています

今まで師匠は人に教えるといえば文化センターなどで
大人相手でしたし、自分の弟子には理論よりも
実務を見せて教えるタイプ。
高校生相手に授業が出来るのか?弟子として
どうもしっくり受け入れにくいなあと感じていました。

ところが師匠は意外にも乗り気のようで
快諾していました。

その当時都立大江戸高校は新設されたばかりの初年度。

廊下も階段も工作室もピカピカ、そしてスタイリッシュ!

べっ甲の授業用に揃えた道具やプレス器、モーターなども全て
新調したものばかり。

当時としてはかなり珍しい、現役の作り手の授業で
単位が取得できるといった話題性のある行いでした。

頻繁にマスコミのカメラが入ったりしたものです。

そしてサポートについている美術課の先生の熱心さ、
生徒のやる気、師匠のやる気、そのどれもが初々しかったものです。

そんな日々からもう15年も経ってしまったんですね。
頭の中でちょっと計算してみるとビックリですが、
初年度教えていた生徒さんたちがもう30才になっているんですね。

それは師匠も私も年をとるものだ。

そしてつい先日、ひとつの区切りとして師匠は
その15年勤めた大江戸高校の講師を退任しました。

本当に伝統工芸 べっ甲に触れて良かったという生徒もいるし、
何かの経験のひとつになったんじゃないかなと思います。

弟子ながらべっ甲への理解のためにも、生徒さんたちの教育のためにも
師匠でなくてはならない教え方で体を張ってやっていたなあ。と思うところです。

お疲れ様でした。


プロフィール

浅草・亀戸べっ甲職人の店「ベッ甲イソガイ」のオフィシャルブログです。

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