海外向けの取材



記事担当 磯貝剛

ベッ甲イソガイでは1年を通じてテレビ、雑誌、ウェブなど
各種のメディアからの取材を受け入れています。

作り手も減り、世の中の人々がべっ甲という工芸に触れる機会が
年々薄れているという実感から少しでも正しい情報が世の中の人々に
届いたらという思いで対応しています。

テレビでいうと「わずか数分間」、雑誌でいうと「誌面のわずかなスペース」のために
結構な時間をかけて取材をしていただくのです。

時には面倒に感じてしまうこともあるのですが
大抵の場合テレビや誌面に表現されたものを見ると
取材を受け入れて良かったと感じます。

今週はNHKワールドというメディアから全編英語にて
放送を行う海外向けの番組の取材を受けました。

べっ甲はワシントン条約で輸出入が禁止されており、お土産などで販売出来ないため、
訪日外国人向けのメディアなどはそれを知ると「じゃあいいです。」
と敬遠されることが多いのです。

特に東京オリンピックに向けそういった打診は多いのです。

私としては、例え現在は海外へ持ち出せなくても、
日本のひとつの魅力としてべっ甲という工芸品をPRしたいのですが
こういった海外向けのものはなかなかうまく取材までたどりつきません。

そんな中、今回のNHKのディレクターの方も外国人向けの
お土産目線で、べっ甲という日本の伝統工芸品を紹介したいと
打診してきました。

ディレクターさんの日本の良いところを伝えたい!
という熱い思いを聞いているうちに、この番組に出たいなあという
思いがこちらにも沸いてきてしまったのですが、
とりあえず「べっ甲は海外へ持ち出せない」件を伝えてみたした。

例のごとく、寝耳に水でディレクターさんは激しく困ってしまいましたが
しばし考えて「外国の方へ販売出来ないけれど、日本の文化として伝えたい。」
「NHKの方に掛け合ってみます!」と。

ディレクターさんの頑張りもありベッ甲イソガイとしては珍しく、
海外向けの番組に出られる事になりました。

取材当日、予定になかった外国人のインタビュアーを連れてきたり、
わざわざ浅草橋の紙専門店で「べっ甲の撮影用」と相談して
買ってきたという数種類の和紙を用意してきたり
なかなかに面白いディレクターさんでした。

心残りはベッ甲イソガイの作り手 師匠と三兄弟
全員を集められなかった自分の力不足。

なんにしても全編英語という番組。
出来上がりが楽しみだなあ。



追伸 何処の工房も同じようなものかとおもいますが
取材の方々がお見えになる前、慌てて掃除するので、ひととき工房が浄められます。

すぐに元の状態に戻りますが、、、、

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