| blog top |

亀供養

 記事担当:磯貝剛

先日、東京のべっ甲関係者により「亀供養」なる行事が執り行われました。

人、人、人で賑わう雷門を潜り抜け
仲見世通りを進み、二つ目の門(宝蔵門)を過ぎると
左手には五重塔。
その奥にあるのが伝法院。

伝法院は通常公開はしていないので一歩足を踏み入れると、
浅草寺の賑やかな雰囲気とは別世界。

ここが東京であることを忘れる静かな空間が存在します。

五重塔下の入口より入ると、法要が執り行われるお堂があり、
その奥に進むと伝法院の整然と手入れをされた庭が広がります。

庭をさらに進むと池の近くに「玳瑁供養之碑」があります。

碑の裏側を確認すると、べっ甲細工に関わる先人達の名前が刻まれ
ています。亀の甲羅を材料とするべっ甲細工ですから亀さんに感謝
しつつ昔から業界が成り立っていたことが確認できます。

私もべっ甲細工の、いち作り手ですので素材がなくては作ることができない。
素材があることに関してありがたいと思う気持ちはあります。

特にワシントン条約で新たな素材が入らない現状ですから
素材の端っこまで丁寧に使っています。

現在でもべっ甲を「作る人」「売る人」「サポートいただいている方」
いろいろな側面からの「亀供養」参加ですが、

皆さんやはり素材の自然から美しさに魅せられたから
この仕事ができていると感じさせていただけました。



亀さんありがとう。


○○の秋

記事担当:磯貝剛

「芸術の秋」。

先日までの三越での新シリーズ発表のイベント「Debut!  contour」
もDESIGNTIDE TOKYO 2012という秋のデザインイベントの一環
として参加させていただきました。

続いて文化の日に当工房の師匠は、無形文化財公開事業として
「江東区伝統工芸展」に参加。

私の場合「芸術の秋」は仕事の匂いが濃く感じられ心休まる感じがしません。

自分が参加していない芸術関係の展示物やイベントを見に行っても
「その素晴らしい波長を仕事にどう生かすか?」・・・・
などと考え出し、ゆったり芸術を楽しむどころではありません。

となると私の場合やはり
「スポーツの秋」!



全力疾走でこなした秋のお仕事も一息。
と言えばリフレッシュ(=趣味:サーフィン)が大切です!

この時期めっきり涼しくなりましたが、実際海の水を触れば
意外に温かいのです。
さらに天気でも味方についた日には海はまさに天国です。

先日行った九十九里の北の方のある海岸にはまさに
「スポーツの秋」を満喫する人々でいっぱいです。

低気圧の位置により九十九里の他の場所は波が高すぎたり
、荒れていたのでこの北の方にサーファーが集まってきました。

たくさん人がいすぎると遠慮しなくてはならない点もあるのです
が、うまい人を参考にできたり、趣味が一緒の「同志」と一緒
なので気分も上がります。

昨日までのストレスと疲労で痛かった腰もなぜか治ってしまう
のが不思議なものです。「スポーツの秋」最高です!

皆さんはどんな秋を感じていますか?
 


Debut! contour

 

記事担当:磯貝剛

まず、先般まで三越日本橋本店で行われたイベント
「Debut!  contour by ベッ甲イソガイ」が成功できました事の
ご報告と感謝をさせていただきたいと思います。

シリーズ立ち上げにご協力いただいた皆さん、会場に足をお運びいた
だいた皆さん、温かく見守ってくださった皆さん、ありがとうございます。

不況とはいえ、たくさんのモノが溢れるこの日本において
「べっ甲の作り手として何ができるのか?」
を思案した末、当工房に誕生した「contour」。

工房のみならず、日本に古くから伝わり現在に託された
「大切な技術」は日本の文化を支える一部分であることを
重く受け止め、作り込みをしてまいりました。

我々にできる最大限の思いとともに丁寧に作った自信の
「contour」は、今回のデビューイベントでお客さまの反応から、
べっ甲と蒔絵のちょうどよいバランスのコラボが実現でき、伝統の
延長線を少しでも示すことができたのでは?と自画自賛しています。

蝶、うさぎ、フクロウの3種類から始まった「contour」シリーズ。

工房ではこれだけに留まらず次の展開も計画中です。
同じシリーズであり、全く違う見え方のアイテムになるのではと
ワクワクしながら試作をすでに始めています。

次はどんなモノが出るか?是非ご期待ください。

 


亀戸店 店長日記2



記事担当:磯貝克実

 ずいぶんと秋らしい季節になっておりますが
皆さんどうお過ごしでしょう?

今年も夏は暑い日が長く続き、その後、雨やら気温の
変化で体調も崩しやすい所でしたよね。

ベッ甲イソガイでは亀戸、浅草ともに新しいロゴを
あしらった店前の垂れ幕を新調してみたり、
アプローチの小庭を庭師の方に剪定していただいたり、
店が明るく見えるようになりました!



先日より始まった菊まつりで亀戸の秋らしさはより深まります。
お散歩がてらお出かけしてみてはいかがでしょうか?


浅草店 店長日記3

記事担当:磯貝 大輔 
(今週はイベント情報がらみでちょっと早めの投稿です。)
 
最近秋らしくなってきましたね。
秋は浅草ではいろいろイベントがございます。

菊花展 10月16日(火)から
 浅草寺の境内にて、手塩にかけた壮大な菊の花、
 繊細な菊の花が一同に見られます。
 花愛好家でなくとも気持が癒されますよ。

金龍の舞 10月18日(木)11:30  14:00  15:30(予定)
 昭和33年(1958)、本堂再建を記念して創始奉納された
 のが「金龍の舞」。
 やはり浅草寺にて行われ、勇壮な龍の舞が見られます。

ねぷた公演と巡行 10月20日(土)、21日(日)13:00〜16:00(予定)
 奥山おまいりまちにてにぎやかに行われます。

白鷺の舞 11月3日(土) 11:30(予定)
 昭和43年(1968)の「東京百年祭」を記念して創始奉納
 されたのが「白鷺の舞」です。例年私たちの店のある
 オレンジ通り前も練り歩き、きれいな舞に見惚れます。
 

東京時代まつり 11月3日(土)  13:30(予定)
 徳川の将軍様、芸者さん、鹿鳴館、庶民のみなさん、
 さまざまな衣装に身を包んだ行列を楽しめます。
 ベッ甲イソガイのメンバーも以前、足軽として参加させて
 いただき楽しみました。

何か、観光案内のようになってしまいましたが浅草店長として皆さん
にお勧めのイベント目白押しの「浅草」!です。
秋も深まり散歩には最高の時期、ぜひ浅草にお越しください。

もちろん当店にお立ち寄りいただければ大変うれしいです!!!


新シリーズ3−contour誕生

                    記事担当:磯貝剛

「クオリティーの高い製品を作りたい」。

という思いから試行錯誤してようやくシリーズとして
形が整ってきたアイテムたち。

シリーズの中で初めのモチーフになった「蝶」は“どことなく”
「アールヌーボー」を感じさせるデザインをしました。

仕事を始めてすぐにフランスに行ったこともあり、「アールヌーボー」
についてしっかり勉強したことはないのですが、古本屋や図書館で
気にしてデザインを集めていました。

そんな土台があり、シリーズのサンプルが売れたときに近くにいたの
が「フランス語を勉強した方」であったので、自然名前の選定目線も
だんだんフランス寄りになってきたようです。



「contour」

と命名することにしました、
ようやくシリーズの完成です!

「contour」は「輪郭」という意味です。
丁寧にかたち創られたべっ甲に、漆と銀粉で印象的な輪郭を施した蒔絵。
この製品を表すのにぴったりだと「思い込んで」いるところです。

10月24日(水)〜30日(火)
「DESIGNTIDE TOKYO 2012」のエクステンション会場である
三越日本橋本店にてデビューします。

ちなみに「DESIGNTIDE TOKYO 2012」は
東京ミッドタウンを核とし東京の各所(エクステンション会場)で展開される
秋のデザインイベント。「東京」という国際都市を舞台に、様々な作家が集い
、デザイン発想をトレードする国内最大級のエキシビションです。
https://designtide.jp/pc/

小さな工房から誕生した新しいシリーズがこれからどう展開していけるのか?
ワクワクしながら準備をしています。


新シリーズ2−サンプル完成

       記事担当:磯貝剛

まずモチーフを「トンボ」に固執せず、ほかのデザインで
好評だった「蝶」で思考を再開しました。

あとは可愛くて見ているだけで癒される「ウサギ」。
シュールな雰囲気が無視できない「フクロウ」を加えた、
3つのモチーフを作ることに決めました。

このシリーズは「べっ甲でモチーフ自体の形をした土台を作ること」
「その輪郭を渋みのある銀粉で強調すること」の2点を
特に意識してデザインしました。

サンプル品として工房で作り上げたべっ甲の土台が
蒔絵師に送られ、待つことしばし・・・・・

手元に戻ってきた新シリーズのサンプルは予想以上に完成度が高く、
「思い込み」かもしれませんが、作り手自身も「心躍る製品ができた!
このシリーズなかなか良い!」と喜んだものです。

サンプルのアイテムは「カンザシ」。

いわゆる和装品でしたが、「洋服にもつけてもらいたい」という
コンセプトもひそかにしのばせたデザインです。

「思い込み」や「偶然」もシリーズ化していくにはとても大事で、出来上が
ったサンプルを様子見で1週間のイベントでテストする機会がありました。

そのイベントの最中、その「偶然」はやってきました。

品の良い女優のような方が「蝶」モチーフのこのかんざしに目を留めて
くれてとても気に入ってご購入してくれたのです。
しかも「着物に合わせるためではなく、洋服に合わせて使ってみたい。」と。

まさにしのばせていたコンセプトにぴったりのお言葉をいただくことができました。

製作意欲は加速し、その後「帯留」をカンザシのペア・アイテムとして
製作しました。さらに、クオリティーの高いアクセサリーを目指し
「ペンダント」「ピンブローチ」も作りました。

手仕事の世界では、ひとつの製品を作るのもひと苦労です。

それが短期間で「蝶」「ウサギ」「フクロウ」の3種類、
「カンザシ」「帯留」「ペンダント」「ピンブローチ」の4アイテムがそろえられたのも

「思い込み」と「偶然」それと、いびつながら工房のメンバーの協力あってのモノです。

           〜新シリーズ3に つづきます〜


新シリーズ1−試案開始

       記事担当:磯貝剛
 もう5年ほど前の事です。
「人の目を引く製品」「当工房ならではの味のある製品」
「かっこいい製品」を作りたい・・・・

製作にかかわるだれもが考える、この欲望を
特に強く意識したのがこの時期です。

落書きのようなスケッチを描きため、とりあえず半分は
納得できたのが写真にある「トンボのかんざし」。

昆虫モチーフが好まれたアールヌーボーのテイストを
「べっ甲」で形作り、「蒔絵」で強調するというものです。

そのスケッチを感度の高い方に見せると思いのほかよい反応。

その反面、「楽しそうな“作品”だね。」といったとらえ方をする方
が多いことが気にかかりました。

というのも、私たちが作りたいのは“作品”ではなく“製品”。
インパクトが先行し過ぎて芸術的方向に行きすぎてしまうのは
やはり本来、工房で作りたいものではないのです。

こうした思惑との微妙なズレから,2,3年の間私のカバンの
「作りたいモノリスト」のファイルに眠ることになってしまいました。

ところが忘れているようでも、一度本気で思案したものというのは
常に頭にあるもので、

昨年の夏ごろ「クオリティーの高い愛着を持てる製品」を作りたい!
衝動が高まり、再び「作りたいモノリスト」から以前の思考が引っ張
り出されることになりました。

2,3年とはいえ工房ではいろいろなことが起こり、作り手も、
作られる製品も日々進化しました。

だからその「作りたいもの」は数年間、ただ眠っていただけではなく、
リセットして試案を始めると、“製品”。として作り上げていくための
よいアイディアがどんどん出てきました。


              〜新シリーズ2に つづきます〜


亀戸天神の大祭



                      記事担当:磯貝剛

まだ暑い日は続いていますが、朝夕の幾分の凌ぎ易さに
多少なりとも秋の訪れを感じています。

人間贅沢なもので「秋になってしまう」となると暑かった夏を
愛おしくも感じるもので・・・・

今回はものすごく暑かった「夏」!

を思い出す「亀戸天神社大祭」について書きたいと思います。

今回のお祭りは「御鎮座350年奉祝」。
太宰府天満宮から遠く江戸に、分社として創建されたときから350年。
ということでいつも以上に力の入ったお祭りとなりました。

とはいえ今年は私デパートの仕事中でこの楽しい
イベントに参加できず悶々としていました。

昼間の写真は代理の者に撮ってきてもらったものですが
今年の夏を象徴するとても暑い日でした。

日が沈み私も仕事の帰りがけに目にできたのが「献灯明」。



灯明の明かりが亀戸天神の庭を彩り、天神様の魂をお慰めする
意味を込めたものだそうです。

日中の暑さと、仕事のストレスを「ふっ」と軽くする、温かな光でした。

次の大祭はぜひみこしを担ぎたいなあ・・・・・


浅草店 店長日記2

                                 記事担当:磯貝大輔
最近、暗くなるのが早くなりましたね。

暗くなると街路灯がつきますが、浅草オレンジ通りの街路灯はLEDです。
浅草ではLEDを導入しているところはまだ珍しく、夜でも明るい通りに
なっています。12月から2月にかけてオレンジ通りではイルミネーション
をやります。もちろんLEDでとても綺麗ですよ! 楽しみです!

また暗くなると東京スカイツリーがライトアップされて
浅草からもとても綺麗に見えます。

夕方涼しくなってからお出掛けして、浅草で夕食を
食べ、スカイツリーを眺めるのもいいかもしれませんねえ。


プロフィール

浅草・亀戸べっ甲職人の店「ベッ甲イソガイ」のオフィシャルブログです。

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

カテゴリアーカイブ

          

最新記事

月別アーカイブ

リンク集