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鳥獣戯画の著作権 つづき

前回「鳥獣戯画の著作権」からの続きです。

東京と京都の距離は500キロ。
近いようで遠く感じたりする絶妙な距離です。

「そうだ京都行こう」という気になれた人だけが
「来てみると意外と近いね」という感想を
共有出来たりします。

今回の私の京都行きは突き動かす力が
とても強く、ものすごく近く感じました。

という事で京都に来ました!!


といっても、いつも訪れている京都市内とは
全く趣が違う山寺。

お寺のある山の、下にクルマを停めて徒歩で
入山します。
何度も何度も深呼吸してしまう程美味しい空気。
感動のまま高山寺にお邪魔しました。

国宝の石水院。
童子の木像がお出迎えしてくれます。


明恵上人。
寺を開山したとても才能のあるお方だそうです。


そして鳥獣戯画の絵巻物!
実物は国立博物館にあるそうで複製ですが
ここで拝見すると、ありがたさもひとしおです。


突然の訪問でしたが
「30分ほどお待ち頂ければ執務長が
会います。」とのお言葉。


こんなに良い所ならいくらでも待たせて頂きます。


そしてようやくお会いできた執務長は
高山寺の成り立ち、鳥獣戯画の展開について
など、とても楽しい語り口で話してくれました。

なかでも高山寺を開山させた明恵上人の
英傑ぶりや、たぐい稀なる魅力を語る時の
真剣さは、こちらも引き込まれてしまいました。


本題のべっ甲での鳥獣戯画製作の段になり、
ベッ甲イソガイで製作している品物を見せた
ところ執務長の見る目が変わりました。


べっ甲素材の上質さのおかげで執務長も
とても気に入ってくれたようです。

お寺への来訪者の大きな呼び声がなければ
いつまででも途切れることがないと思われる
ような楽しい語り合いでした。

気が付けば1時間以上お邪魔していたようで
そろそろお暇を。。

めでたくも鳥獣戯画の使用許可証を頂きました。

高山寺 知れば知るほど面白いお寺です。




鳥獣戯画と著作権

記事担当 磯貝剛

「鳥獣戯画って、著作権とか大丈夫ですか?」



昨年末よりせっせと製作に励み、ベッ甲イソガイの2019年の主題に据えるべく
準備をすすめているのが鳥獣戯画をモチーフとした品々。

準備も追い込みに入ったある日に、「その言葉」は投げ掛けられました。
前回のブログを書いた次の日位でした。

私の昔の作品に対する知識は版画職人に聞いたことのある
「作者が亡くなって50年で著作権は消滅する」というものがベースにあり、
今年やろうとしている鳥獣戯画に対しても、割りとその程度のスタンスでいました。

だから鳥獣戯画モチーフのべっ甲を製作して
販売する事に対しても全く問題ない。との認識。

でもその言葉を耳にしてあらためて調べてみると
鳥獣戯画を所蔵している高山寺さん(原版は国立博物館)では、
まつわる販売物に対しての認定を行っているのが分かりました。

発見した情報では、無断で販売を行い、トラブルになることもあったようです。

要するに、私がやろうとしていたまんまでいくと、
高山寺さんから「勝手に鳥獣戯画を使って!」と、
怒られる可能性が出てきたわけです。

知らぬが仏でしたが、知ってしまうと無断での鳥獣戯画モチーフの製作
そして販売がとてもまずいことのように思われてきました。

ここまで準備してお蔵入りか??

続きは近いうちに書きます。

絵巻物の動物たち



記事担当 磯貝剛

ベッ甲イソガイの今年のテーマは鳥獣戯画。
「絵巻物の動物たち」という題名で提案することになります。

今回は少しだけ美術のお勉強(笑)。
私の知ってる鳥獣戯画の解説をさせて頂きます。

この絵巻物、実は国宝なのです。

京都の高山寺に伝わる 甲、乙、丙、丁の4巻で構成された
墨絵で楽しそうな動物たちを、擬人化して描かれたものです。

時期は平安から鎌倉時代、4巻それぞれ別々に描かれ、
高山寺に揃ったものをまとめて鳥獣戯画と呼んでいます。

それぞれ作者も違うので甲、乙、丙、丁で作風も違います。
一般に目にするのが甲巻でして、多分に漏れず私も甲巻に魅了されました。

ウサギ、カエル、キツネ、サル、ネコが人間のような喜怒哀楽の感情をもち
活き活きとした躍動感のある格好で遊びまわります。

千年近い昔の人々もこんな楽しげな妄想が出来たことに感動します。

このようなものをモチーフにべっ甲ならではの表現ができたら面白いなあと、
製作に乗り出したのです。


今年のテーマ

記事担当 磯貝剛


昨年は「quartetto」と題してベッ甲イソガイの四人の作り手に

焦点を当てる活動を1年通して店舗や百貨店などで行いました。



いまやベッ甲イソガイにはなくてはならないシリーズまでに成長した

sempliceやsketch、contour chocolateなども毎年行っているその年のテーマがスタートでした。



毎年のテーマを持ったPRはその準備にかなりの労力を要します。

作品作りはもとより、ベッ甲イソガイの内部でも意思の整えも重要です。


初めはピントきていなかったベッ甲イソガイのメンバーたちも

自分たちの「味」を示すことのできるこの行いにはかなり理解を示してくれて

年を追う毎にスムーズになってきました。


という事で今年は

「絵巻物の動物たち」と題して、国宝鳥獣戯画をモチーフに作品の提案を準備中です。



準備していると面白いもので、

知人や切り回しをしたべっ甲を見たお客さんや、ひいてはテレビの取材の方々など

続々と興味を持って頂いてます。


作りながら「さすが国宝」と恐れ入っているところなのです。


店頭などでのお披露目は2月末を予定してます。

順次情報を発信させて頂いてますのでご覧頂ければ幸いです。





平成31年 元旦



明けましておめでとうございます


本年も楽しんでものづくりに励む所存でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

ベッ甲イソガイ浅草、亀戸 両店舗は元旦より元気に営業いたします。
楽しんでご来店下さい。

本年もよろしくお願いいたします。

今年もありがとうございました

記事担当 磯貝剛


その年毎に、その年の印象は違うものですが皆さんにとって
平成30年はどんな年になりましたか?

世の中は豊洲移転やら、冬季オリンピック
メダルラッシュやら、北の動向、パワハラ問題など、
今年もエネルギッシュな出来事が起こっていた中、
私も粛々と生活していました。

私にとって一番の変化は犬に触れるようになったことでしょうか?
(戌年でしたし。)

世の中の事に対して小さな事ですが、
作品作りには影響が、少なからず起こっているようです。

動物たちはしゃべりはしませんが間違いなく感情はあるのです。

今年は久しぶりに動物と生活する年になりました。
小さな頃にネコを飼っていた時に感じていた感覚を
40過ぎのおじさんになって色濃く思い出すことができました。

こんな小さな事、日々の積み重ねから
ものづくりをさせて頂き、皆さんとの接点が得られています。

今年も楽しく、ものづくりをやってこられたのも
私たちを支えてくれている皆さんのおかげです。

すぐに次の年が来ますが、それも何だか楽しみに感じます。

来年は亥年。
猪突猛進で楽しみましょう!

【年末休業のお知らせ】

ベッ甲イソガイ 浅草店 、亀戸店は

12月26日(水)〜30日(日)まで年末の休業させて頂きます。

年内は31日(月)
年明けは元旦の1日より営業いたします。

よろしくお願いいたします。


平成最後の歳の市

記事 磯貝剛



あいにくの雨でスタートした今年の歳の市(羽子板市)。



それも午後になると快晴にかわりました。
予定通り白蛇の舞いも賑やかに行われました。



日が高くなるにつれて人も多くなってきました。
今年度は仲見世の際まで、羽子板屋さんが出店を張りました。






この時期、日が暮れるのも早いので暗くなってからが
もう1つの1日の始まりのような感じです。







今年も三日間、あっ、という間に終わりました。

寒さや見られる風景、年々変わりゆく人々の様子。
どれも普段感じられない程、強烈な印象となって残ります。

現在浅草の歳の市(羽子板市)は羽子板の協同組合主催で行われている行事です。

当初我々、浅草に店舗のある作り手たちはその行事を盛り上げるため
協力する形で参加する事になりました。
長い浅草の歴史の中で、歳の市もその時代に合わせた変化をしてきたようです。

来年はどうなるかわかりませんが、それも後には浅草の歴史となるんだなあ
と、考えを巡らせて楽しんでしまいます。
今年も無事年を越せそうです。



お立ち寄り頂いた沢山の皆さん、本当にありがとうございました。


歳の市2018



浅草寺歳の市 華やかな羽子板が今年も年末を彩ります。

■12月17日(月)〜19日(水)
午前9時から午後9時半まで
■浅草寺境内で行われます。

ベッ甲イソガイも浅草の作り手仲間と共に参加します。
年の瀬を感じに、是非お立ち寄りください。

師走の歌舞伎座店



今年も師走の12月は歌舞伎座でも営業させて頂きます。

■歌舞伎座 木挽町広場
■12月29日まで

お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りくださいませ。



プロフィール

浅草・亀戸べっ甲職人の店「ベッ甲イソガイ」のオフィシャルブログです。

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